厚生局の個別指導での、神経ブロック、麻酔管理料の指摘事項です。指導、監査に臨む医師の方は、個別指導、監査に強い弁護士にご相談下さい。

個別指導と監査に強い、弁護士の鈴木陽介です。

ここでは、東北厚生局の医科の個別指導での指摘事項（麻酔、麻酔管理料、神経ブロック、病理診断料、病理判断料、看護、食事）をご説明します。 指摘事項は、東北厚生局の公表資料「平成２７年度に実施した個別指導において保険医療機関（医科）に改善を求めた主な指摘事項（東北厚生局，平成２９年２月）」に基づいています。

厚生局の個別指導に臨む医師の方は、指導監査に詳しい弁護士への相談をお勧めします。個別指導には、弁護士を立ち会わせるべきです。詳しくは以下のコラムをご覧いただければ幸いです。

　【コラム】個別指導と監査の上手な対応法

14　麻酔

　１　麻酔管理料（�T）

�@麻酔管理料（�T）の算定にあたり、施設基準として地方厚生局長に届け出た常勤の麻酔科標榜医以外の医師が術前診察、術後診療を行っていた例が認められたので改めること。

�A麻酔科標榜医による麻酔後の診療等に関する診療録等への記載がない例が認められたので改めること。

�B麻酔前後の診察が実際に行われた旨の診療録記載と麻酔及び麻酔前後の診療を実際に行った担当者の資格を麻酔部門及び医事部門で的確に確認し、算定要件を満たしている症例のみ算定を行うこと。

　２　神経ブロック

�@麻酔について、疼痛治療の目的でトリガーポイント注射と同じ注射針（27G、25mm）を用いて、局所麻酔剤を注入して肩甲上神経ブロックを算定しているが、冷覚知覚神経麻痺など、神経内刺激伝達が遮断した効果を確認していないものが多数認められたので改めること。

15　病理診断

　１　病理診断料

�@病理診断管理加算１の算定にあたり、地方厚生局長に届け出た、病理診断を専ら担当する常勤の医師以外の者が病理診断をしたものを算定している例が認められたので改めること。

　２　病理判断料

�@診療録に病理判断の評価記載が乏しいものが認められたので改めること。

16　看護

�@外出許可証に事前の押印は行わず外出許可時に作成すること。

17　食事

�@特別食加算の算定にあたり、次の事例が認められたので改めること。
ア　加算の対象となる治療食でないにもかかわらず、算定している例
イ　特別食として医師によるオーダーがないにもかかわらず、特別食加算を算定している例

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